2007 Fiscal Year Annual Research Report
アノマー反転型糖加水分解酵素のグライコシンターゼ化の新展開と精密オリゴ糖合成
Project/Area Number |
19380062
|
Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
熊谷 英彦 Ishikawa Prefectural University, 生物資源環境学部, 教授 (70027192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 高嶺 石川県立大学, 生物資源環境学部, 講師 (70346104)
山本 憲二 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70109049)
谷口 肇 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (60011946)
本多 裕司 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助教 (40399382)
|
Keywords | 糖加水分解酵素 / グライコシンターゼ / オリゴ糖 / α-フコシダーゼ |
Research Abstract |
糖鎖やオリゴ糖は、細胞の分化や発生また病原微生物の宿主への感染など生理的に重要なステップに関わる。これら糖鎖の生理機能を詳細に解明するためには、その糖鎖構造(オリゴ糖)を精密に合成することが不可欠である。本課題では種々の糖質加水分解酵素をグライコシンターゼの手法を用いて改変し、合成酵素へと特化することを試みている。平成19年度においては、1,2-α-L-フコシダーゼを改変することによって、母乳の主成分であり乳幼児をカンピロバクターなどの感染症から防御する機能を持つ2'-フコシルラクトースを合成することに成功した。本例は、アノマー反転型α-グリコシダーゼとしては初めてとなる。また、グライコシンターゼ化のあらたな候補として、ラクト-N-ビオシダーゼおよび1,3/4-α-L-フコシダーゼの遺伝子クローニングおよび組み換え酵素の発現に成功した。これらの酵素をグライコシンターゼ化することで1型糖鎖やルイス式血液型抗原決定基などの合成が可能となる。また、アノマー反転型β-キシロシダーゼの遺伝子クローニングも行った。
|
Research Products
(1 results)