2008 Fiscal Year Annual Research Report
消化管ホルモン分泌を介して食欲や血糖をコントロールする抗肥満食品ペプチドの開発
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19380071
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
原 博 Hokkaido University, 大学院・農学研究院, 教授 (70198894)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
比良 徹 北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (10396301)
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| Keywords | 消化管ホルモン / 食品ペプチド / 消化管内分泌細胞 / コレシストキニン / Glucagon-like peptide-1 |
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| Research Abstract |
・ 食欲抑制作用を有する消化管ホルモンコレシストキニン(CCK)の分泌を刺激する食品ペプチド
強力なCCK分泌作用を持ことを見出した新規ふじ豆(Dolichos lab lab)たんぱく質Dolicholinの遺伝子配列について、cDNAクローニングによりmRNAの全長を解読し、N末端アミノ酸配列解析と同様にPhaseolin様のたんぱく質であることが確かめられた。
ビール酵母熱水抽出物に強いCCK分泌活性があることを見出し、逆相HPLCたより分画、分取したところ、疎水性の画分に活性本体が存在することが明らかとなった。また、ビール酵母熱水抽出物をラットに経口投与することで、摂食量が低下する傾向が見られ、CCK分泌を介した食欲調節の有効性が示唆された。
・ 抗糖尿病ホルモンGlucagon-like peptide-1(GLP-1)の分泌を刺激する食品ペプチド
GLP-1産生細胞株GLUTagからのGLP-1分泌を強く刺激するトウモロコシたんぱく質Zeinの加水分解物(ZeinH)のラット腸管におけるGLP-1分泌機構について、十二指腸に投与したペプチドの刺激は,迷走神経を介してGLP-1産生細胞に伝達されるという間接的機構を明らかにしした。さらに、腸間膜静脈からの局所的微細採血により、十二指腸にZeinHを投与することで、回腸部位湊らのGLP-1分泌が誘導きれることを初めて証明した。
ZenHを逆相HPLCにより分画し、疎水性画分に高い活性を持つペプチドが含まれることが見出された。また、ZeinHはGLP-R産生細胞株GLUTagにおいて細胞内カルシウムシグナルを惹起するが、このシグナルは、GLP-1分泌には寄与しないことが示唆された。
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