2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19380115
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 明義 Kitasato University, 海洋生命科学部, 教授 (10183849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 勝文 北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (10296428)
松田 恒平 富山大学, 大学院・理工学研究部, 教授 (60222303)
森山 俊介 北里大学, 海洋生命科学部, 准教授 (50222352)
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Keywords | マツカワ / キンギョ / 黒色素胞刺激ホルモン / メラニン凝集ホルモン / 特定波長光 / 摂餌 / 成長 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
(1)体色調節および食欲調節ホルモン遺伝子の発現動態と特定波長光の関連解析:コイ目魚類のキンギョを青、緑および赤色の発光ダイオード光照射下で4週間飼育したところ、脳内のメラニン凝集ホルモンmRNA量が青色光照射魚において最高値を示し、赤色光照射魚において最低値を示した。蛍光灯照射下の白水槽飼育魚の同mRNA量は黒水槽飼育魚よりも高いが、青色光照射魚では白水槽飼育魚よりも著しく高かった。以上の結果から、特定波長光が脳内ホルモン遺伝子の発現に影響を及ぼす可能性を示した。(2)体色および食欲調節ホルモン受容体遺伝子の同定:(1)カレイ目魚類のマツカワにおいて、メラノコルチン2型受容体および5型受容体のcDNAをクローニングし、アミノ酸配列の概要を明らかにした。(2)哺乳類細胞で強制発現させたキンギョのメラニン凝集ホルモン(MCH)受容体は、1型および2型ともMCHに反応した。これにより、これら受容体の薬理学的研究が可能になった。(3)哺乳類細胞で強制発現させたキンギョのメラニン凝集ホルモン受容体のうち、2型のMCHに対する反応は百日咳毒素によって抑制されたが、1型の反応はほとんど抑制されなかった。この現象は哺乳類の同族受容体とは逆であり、当該受容体の機能分化の考察に重要な知見を与える。(4)キンギョにおいてメラノコルチン1型、2型、および3型受容体cDNAの一部をクローニングした。これにより、既存の情報と合わせて、キンギョにおいてメラノコルチン受容体が出揃った。(5)サクラマスにおいてメラノコルチン4型受容体と5型受容体の一部をクローニングした。これにより、本魚種におけるメラノトロピンの新規機能の探求を可能にした。
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Research Products
(27 results)
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[Presentation] Expression of the proopiomelanocortin genes in the pituitary gland of barfin flounder does not always correlated to background color2008
Author(s)
Kobayashi, Y., Mizusawa, K., Amiya, N., Yamanome, T., Amano, M., Takahashi, A.
Organizer
24th Conference of European Comparative Endocrinologists
Place of Presentation
Genoa, Italy
Year and Date
2008-09-03
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