2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19380118
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
柳沢 忠 Utsunomiya University, 農学部, 教授 (90134262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 照雄 独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所, 室長 (90360768)
飯郷 雅之 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (10232109)
二瓶 賢一 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (10307209)
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Keywords | サケ科魚類 / 回遊 / 降河行動 / 天然生物活性物質 / ホルモン / 脳 / 下垂体 / 甲状腺 |
Research Abstract |
本研究においては,サケ科魚類(ヒメマス)の降河行動を制御する脳内分子機構について脳内の生理活性物質,中でも甲状腺ホルモン系の制御に関与する分子を鍵分子としてさまざまな側面から検討を行っている. (1)飼育実験と試料の採取 降河行動を示す平成19年5月から8月にかけて,ヒメマスより脳,下垂体,血液などの組織を採取した. (2)降河行動への関与が予測される遺伝子群のcDNAクローニング 甲状腺ホルモンの活性制御に関与する甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH),TRH受容体のcDNA全長の塩基配列を決定した. (3)降河行動への関与が予測されるホルモン遺伝子の発現定量 ヒメマス培養下垂体におけるTSHβmRNA量をリアルタイムPCRにより定量し,その制御機構について検討した. (4)魚類のTSH測定系確立 ヒメマスTSHβの演繹アミノ酸配列から合成ペプチドをデザインしてTSHβ抗血清を作成し,ラジオイムノアッセイおよび時間分解蛍光イムノアッセイによるTSH測定系を確立した. (5)降河行動期のホルモン動態 降河行動期における甲状腺ホルモンの血中動態をラジオイムノアッセイにより測定した. (6)降河行動を制御する新規生物活性物質の単離と同定 降河行動を制御する新規生物活性物質の単離と同定を行うため,降河個体と降河しなかった個体の脳を採取し,PCRサブトラクションにより発現量の変化する遺伝子の単離と同定を試みている.
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[Journal Article] Lack of circadian regulation of in vitro melatonin release from the pineal organ of salmonid teleosts2007
Author(s)
Iigo M, Abe T, Kambayashi S, Oikawa K, Masuda T, Mizusawa K, Kitamura S, Azuma T, Takagi Y, Aida K, Yanagisawa T
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Journal Title
General and Comparative Endocrinology 154
Pages: 91-97
Peer Reviewed
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