2008 Fiscal Year Annual Research Report
魚貝類アレルゲンのエピトープ解析およびその応用に関する研究
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19380120
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
塩見 一雄 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学部, 教授 (90111690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
潮 秀樹 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (50251682)
石崎 松一郎 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (40251681)
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Keywords | アレルゲン / 魚貝類 / パルブアルブミン / トロポミオシン / カルシウム結合性筋形質タンパク質 / パラミオシン / エピトープ / 抗体 |
Research Abstract |
1. 前年度に新規アレルゲンとして同定したブラックタイガーのカルシウム結合性筋形質タンパク質(sarcoplasmic calcium-binding protein)、クロアワビのパラミオシンの全一次構造をcDNAクローニング法により解明した。 2. マサバパルブアルブミンの一次構造IgEエピトープを含む領域(21-40残基)について1残基ずつAla置換したペプチドを合成し、IgE反応性の評価によりIgEとの結合に重要なアミノ酸残基を特定した。 3. マサバパルブアルブミンをモデルとしてsite-directed mutation法により各種改変パルブアルブミンを大腸菌で発現し、そのIgE反応性を調べた。今後の検討がさらに必要であるが、2箇所の高次構造IgEエピトープ領域が推定された。 4. マサバパルブアルブミンで免疫した3系統のマウスについて血中IgEの上昇を測定し、アレルギーモデルマウスとしてBALB/cが最適であると判断した。次いで、BALB/cマウスをマサバパルブアルブミンで免疫する前にマサバパルブアルブミンの変異体(D51/90A)を投与するとIgE産生が顕著に抑制されることを明らかにし、D51/90Aは減感作療法における安全な抗原として有望であることを示唆した。 5. 軟体動物アレルゲントロポミオシンの2種のIgEエピトープペプチド(KLH標識)に対するマウスモノクローナル抗体を作製し、性状を解析した。2種のうち1つのIgEエピトープペプチド-KLH複合体には腹腔内投与によるマウス出血性致死活性が確認された。
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Research Products
(11 results)