2008 Fiscal Year Annual Research Report
中越震災地域の農業・農村環境の経時変化を考慮した計画手法の開発
Project/Area Number |
19380135
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
有田 博之 Niigata University, 自然科学系, 教授 (40313506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三沢 眞一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (30018791)
黒野 弘靖 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80221951)
吉川 夏樹 新潟大学, 災害復興科学センター, 助教 (90447615)
坂田 寧代 石川県立大学, 生物資源学環境部, 助教 (60373172)
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Keywords | 農村計画 / 中越地震 / 災害復旧 / 経時変化 / 農地・農業 / 農業集落 / 耕作放棄 / 養鯉 |
Research Abstract |
(1)農業等生産基盤・施設の復旧手法の開発 1)農業生産基盤・施設災害の経時的変化特性に対応した復旧手法の開発 (1)農地災害の経年変化とこれ対応した復旧・保全手法を開発するため、農地災害が最も多かった小千谷市を対象として平坦部・中間部・山間部に区分して実態調査を行い、地震災害においては大規模災害と同様に小規模災害が多いため、これらへの対応が復旧のあり方を左右することを示した。 (2)農業水利施設災害の経年変化に対応した復旧・保全手法を開発するため、地震災害後に遅れて発現する被害の実態調査を、小千谷市・長岡市において行い、多様な被害実態を把握した。 (3)震災地区における耕作放棄防止型復旧手法を開発するため、山古志地域を対象として耕作放棄・荒廃化の経時的な変化を追跡するため、全筆調査を実施し詳細な農地管理情報を把握・整理した。 2)養鯉施設災害の経時的変化特性把握に基づく復旧手法の開発 (1)養鯉池・農業用溜め池の1970年代以降の立地変化を用水の確保技術と関連づけて把握し、これを定式化した。また、地震が養鯉業の階層分化及ぼす影響を把握するための基礎的データを取得した。 (2)農村集落再建における景観保全手法の開発 1)農村住宅再建における集落景観変化の要因解明 (1)住宅を建て替えた被害者住宅の建て替え前と立て替え後の実態調査を小千谷市の農村集落で実施し、立て替え前後の住宅の形態を比較し変化を把握した。また、景観構成要素の変化を構造的に理解するための基礎的な概念整理を行った。 2)農村住宅再建における効率的な住宅供給システムの開発 (1)長岡市・川口町の集落を対象として、指針による被害度と再建形態の実態を把握し、住宅再建のあり方を比較考察するための基礎的データを蓄積した。
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Research Products
(7 results)