2008 Fiscal Year Annual Research Report
生育ステージの異なる多棟ハウス栽培における知的軽労化潅水制御システムの開発
Project/Area Number |
19380142
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中野 和弘 Niigata University, 自然科学系, 教授 (70188994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 豊 東京農業大学, 地域環境科学部, 講師 (60313508)
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Keywords | 自動灌水 / 生育速度 / ハウス内環境条件 / 3D-CGシミュレータ / シミュレーション / 遺伝的プログラミング |
Research Abstract |
隣接する単棟ハウス群(4棟)について、種々の風況における内部微気象の変動をCFD(計算流体力学)により求めた。まず、実測値と3次元シミュレーション結果を比較した結果、両者はよく一致することが示された。次に、定常状態でのシミュレーションにより、種々の風向・風速における換気速度と温度分布の数値計算と解析を行った。その結果、1)ハウス外の風向・風速が変動しない場合は、ハウスの換気速度は風向に対する相対位置(風上や風下)に大きく影響されること、2)対象とするハウスが風上に位置する場合は、ハウス内温度上昇が抑制されること、3)ハウス外風速が1/s以下の時、換気速度へは浮力効果が重要な影響を及ぼし、同2m/s以上では温度差による浮力効果はほぼ無視でき換気速度はハウス外風速にほぼ比例すること等が明らかになった。また、ハウス内灌水作業の軽労化のために、育苗時の生育速度の斉一化の検討を行った。前年までの画像処理による「萎れ苗」をさらに精密に定義し、篤農家の判断に基づく最適灌水量の算出と制御を行うアルゴリズムの構築と装置化を行った。 ハウス内結露予測のためのシミュレーシヨン部の構築については、3D-CGシミュレータの基礎基盤を構築するため、Open CVとC言語を用いた3DCGシミュレーションを開発した。 特に本年度は、ハウス内の植物栽培の管理の一環として、植物病害の自動診断を行うソフトウェア開発を行った。多棟ハウス栽培における異なる生育ステージの管理にも、コンピュータビジヨンは必要不可欠であり、植物および病割の検知、その他、アクティブセンシングを想定したセンシングが実施出来るようになった。
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Research Products
(4 results)