2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19380144
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
内野 敏剛 Kyushu University, 大学院・農学研究院, 教授 (70134393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 史彦 九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (30284912)
濱中 大介 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教 (60399095)
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Keywords | 青果物流通 / 温度変化 / アスコルビン酸含量 / CFD / 温度予測 / 冷凍車 / シミュレーション / 微生物 |
Research Abstract |
乱流k-εモデルを用いたCFDにより青果物輸送コンテナ内の温度変化予測を行い、積付けの最適化を検討した。プレハブ恒温室内に青果物を模した水人りペットボトルを梱包した270×225×400mmの段ボール箱48箱を設置し、ペットボトル中の水温を測定した。積付けの座標は、冷凍機の冷風吹き出し方向に直交して水平方向にx軸、鉛直方向にy軸、吹き出し方向に平行してz軸とした。積み付け方法はx×y×z方向に(1)3×8×2、(2)4×6×2、(3)3×4×4、(4)4×3×4、(5)6×2×4箱を積み上げたブロックの他に(6)として(5)のブロックを6分割し、6個の小ブロック(8箱)間に150mmの隙間をあけたものの6種類とした。(6)の積付け法の6点の水温の実測値とCFDによる計算値を比較した結果、各点とも計算値は実測値と概ね一致し、モデルの妥当性が示された。また、CFDによる計算の結果、積付け法の違いによりブロック間に間隙を設けること、できるだけ積付け高さを低くすることで冷却効果が向上すること等が明らかとなった。 モモ果実より分離したCladosporium,Penicillium,B.subtillis胞子に対し赤外線(IR)、紫外線(UV)照射による殺菌を種々の条件下で行いった。これにより、菌の種類によってはUVは高い処理温度で死滅効果が向上すること、IRは糸状菌に対し殺菌効果が高く加熱速度を大きくすることで短時間殺菌が可能となることが明らかになった。また、一次反応速度式とArrhenius式から菌の死滅予測モデルを構築し、温度と生菌数から菌死滅挙動を予測が可能となった。
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