2009 Fiscal Year Annual Research Report
牛の生産性を決定する成長ホルモン関連遺伝子多型の研究
Project/Area Number |
19380150
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 和雄 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 教授 (60091831)
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Keywords | GH遺伝子 / 遺伝子多型 / 黒毛和種牛 / 血中ホルモン / 成長ホルモン / SREBP-1 / SCD / FASN |
Research Abstract |
GH遺伝子多型(AA、BB、CC型)と内分泌レベルおよび筋肉内脂肪酸合成酵素遺伝子発現との関連性を、31ヶ月齢の黒毛和種牛で検討した。 (1)血中インスリン濃度はCC型が最も低かった。 (2)筋肉内SREBP-1発現はCC型が最も低かった。 (3)SREBP-1発現はSCD(不飽和化酵素)やFASN(脂肪酸合成酵素)発現と有意な相関が認められた。 (4)A遺伝子を持つ動物では、SCDとFASN発現は血中GH濃度と負の相関が認められた。 (5)AおよびC遺伝子を持つ動物の不飽和脂肪酸濃度は、SCDと正の相関が認められた。 以上の結果から、A型遺伝子はSCDやFASN発現と強い相関性をもつこと、C型遺伝子はA型遺伝子と同様にSCDやFASN発現と強い相関性をもつがSCD遺伝子発現は低いこと、SCD遺伝子発現は脂肪酸の不飽和化と強い相関性を示すこと、などが示された。
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Research Products
(11 results)