2007 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリ経済形質のQTL解析-初のDNA育種を目指して
Project/Area Number |
19380159
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
都築 政起 Hiroshima University, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (70212058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 明 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (20211724)
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Keywords | ニワトリ / QTL解析 / 量的形質 / main-effect QTL / エピスタシスQTL / 成長 / 卵 / 肉 |
Research Abstract |
本課題では、ニワトリがもつ経済形質である、成長関連形質、卵関連形質ならびに肉関連形質に関し、Quantitative Trait Locus(QTL)解析を行って、それぞれを支配している量的形質遣伝子座の染色体上の位置を明らかにすることを目的とした。 0-16週齢の体重に関与するQTLを第1および第4染色体上に検出した。また、5-16週齢の体重に関与するQTLを第28染色体上に検出したが、4週齢以前の体重に関与するQTLは、この染色体上には検出されなかった。20週齢よりも前の週齢における脚長QTLを第4、11、27、28染色体ならびにZ染色体上に検出した。一方、20週齢以降の脚長に関与するQTLは第1染色体のみにしか発見されなかった。これらの結果より、体重形質、脚長形質の発現には、共に、週齢により異なる遺伝子座が関与していると考えられた。以上のmain-effect QTLの他に、13週齢体重に関与するエピスタシスQTLを第1および第3染色体上に1組、24週齢脚長に関与するエピスタシスQTLを第9および第11染色体上に1組検出した。 初産日齢、卵白重、卵白高、卵殻厚、卵黄色(L*値)に関与するmain-effect QTLを第1、2、3、4、7、9および27染色体上に総計10個検出した。これらのうち、初産日齢、卵白高、卵殻厚、卵黄色に関与する計7個のQTLは、新発見のQTLであった。以上のMain-effect QTLとは別に、400日齢時卵白高に関し、第1染色体及び第7染色体上に1組のエピスタシスQTLも検出した。このQTLも新発見のQTLであった。 腿肉のpH値、胸肉の色(b*値)ならびに笹身の色(a*およびb*値)に関与するmain-effect QTLを、第3、4、23およびZ染色体上に合計6個検出した。
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Research Products
(3 results)