2007 Fiscal Year Annual Research Report
新規NFkB抑制タンパク質欠損マウスを用いたアトピー性皮膚炎発症機構の解析
Project/Area Number |
19380164
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森松 正美 Hokkaido University, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (70241370)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富岡 幸子 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (50374674)
重茂 克彦 岩手大学, 農学部, 准教授 (60224309)
加納 聖 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (40312516)
前田 貞俊 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (50377694)
|
Keywords | NFkB / IkB / アトピー性皮膚炎 / 疾患モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、NF-kappaB抑制タンパク質MAILを欠損する新規マウスを作製して新しいアトピー性皮膚炎モデル動物として確立するとともに、これを材料としてアトピー性皮膚炎の発症機構を解明することである。具体的には、(1)MAIL欠損マウスにおける胎生期致死の問題を克服してマウスを作出する効率を上昇させる(2)新規MAIL欠損マウスにおける皮膚炎病態を解析してその発症メカニズムを明らかにする(3)MAILと機能的に相互作用する遺伝子を検索して胎生期致死や皮膚炎の原因を探る,ことを目標とした。 細胞特異的MAIL欠損マウスの作製:Cre酵素でloxP配列を組換える方法を利用して、細胞特異的欠損マウス(コンディショナル欠損マウス)を作製するためのベクターを設計した。研究協力者からC57BL/6由来ES細胞のゲノムDNAの分与を受け,MAIL遺伝子の配列をクローニングしてベクターの構築を行った。 MAIL欠損マウスでの細胞死の抑制:MAIL欠損マウスを細胞死関連遺伝子を改変したマウスと交配して新しいマウスを作製することを試みたが,今年度試験したものでは効果が認められなかった。 MAIL欠損マウス皮膚炎病態の解析:皮膚炎の発症における環境要因のなかで、最近の影響を検討した。常在菌の一種と皮膚炎との関連を示唆する結果が得られた。 表現型を修飾する遺伝子の遺伝学的解析:遺伝学的解析を実施するための多型マーカーについて,80種類の解析系を確立した。
|