2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19380166
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
山本 欣郎 Iwate University, 農学部, 教授 (10252123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木崎 景一郎 岩手大学, 農学部, 准教授 (40337994)
吉崎 克明 秋田大学, 医学部, 教授 (90108936)
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Keywords | 生体分子 / エピジェネティクス / 化学受容 / 二酸化炭素 / 免疫組織化学 / 頚動脈小体 / シグナル伝達 / 獣医学 |
Research Abstract |
頚動脈小体化学受容細胞の二酸化炭素受容機構を分子の面から解析した。DNAマイクロアレイによって生体への二酸化炭素暴露後に生じる頚動脈小体における遺伝子の発現変化を捉える実験では、リアルタイムRT-PCRを用いて炭酸脱水素酵素等のmRNA発現変動を捉えることによって実験条件を検討した。その結果、高二酸化炭素暴露条件として、10%CO_2に12時間、24時間暴露することとし、非暴露群と比較することとした。さらに、異なる化学受容細胞の刺激条件として10%O_2での暴露群も用いることにした。頚動脈小体から抽出できるRNA量が非常に少量であることがわかったため手法を工夫した。すなわち、磁気ビーズ法によるRNA抽出を行い、さらにアレイ実験では2回増幅法を併用した2色法を採用することとした。現在、予備実験を終えて本実験を開始したところである。イメージング実験においては、頚動脈小体化学受容細胞の初代培養を確立した。培養細胞を用いたイメージング実験は秋田大学(吉崎)が確立し、技術を岩手大学に移転し、岩手大学においても基本的な記録を行なうことができるようにした。CO_2刺激の方法は、イオンメータを用いた条件設定を行い、閉鎖系チャンバに設置した化学受容細胞に、10%のCO_2をバブリングした灌流液に変えることによって行なうこととした。さらに、頚動脈小体化学受容細胞における二酸化炭素の分解産物であるプロトンによって細胞膜のカリウム電流を抑制する候補分子である内向き整流性カリウムチャネルの頚動脈小体および延髄における分布様式を精査し、2編の論文として発表した。
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Research Products
(3 results)