2007 Fiscal Year Annual Research Report
ホルムアルデヒドとその関連化合物を吸収除去する植物の開発と観葉植物への応用
Project/Area Number |
19380186
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
泉井 桂 Kinki University, 生物理工学部, 教授 (20025414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 求 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (80258061)
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Keywords | ホルムアルデヒド / シックハウスガス / 観葉植物 / ファイトレメデイエーション / 遺伝子操作 / 形質転換 / 光合成経路 / メタノール資化性細菌 |
Research Abstract |
本研究は、主要なシックハウスガスであるホルムアルデヒド(HCHO)を吸収・除去する観葉植物を遺伝子組換え技術によって作出し、室内空気の浄化に役立てることを当面の目的とする。植物に導入する酵素は、メタノール資化性細菌の2つの酵素、3-ヘキスロース6-リン酸合成酵素(HSP)と3-ヘキスロース6-リン酸イソメラーゼ(PHI)でありこれらを葉緑体において発現させ、HCHOをデンプンとして同化しようとするものである。今年度は以下の研究をおこなった。 1)HCHOの吸収能を正確に測定するために、HCHOの濃度、光強度、温度、湿度を一定に保つことができる植物用チャンバーを作成した。 2)野生型および遺伝子導入したシロイヌナズナを用いて、HCHOに曝露することによって発現量が変動する遺伝子を網羅的に探索する実験を開始した。 3)鑑賞植物であるゼラニウムの形質転換体を作成したが、酵素の発現レベルはきわめて低く、HCHO吸収能もごくわずかしか増強されていなかった。 4)HPSとPHIを融合させて両方の活性を持つ融合酵素遺伝子を作成し、これを1回で導入するためのベクターの構築をおこなった。試みをおこなった。今年度は形質転換体を得るにはい5)ポトスおよびプテリスのカルスを多数栽培し、それらに対して遺伝子導入を試みたが不成功であった。種々検討した結果、選択マーカーのカナマイシンがこれらの植物には不適当であることがわかった。
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Research Products
(4 results)