2007 Fiscal Year Annual Research Report
中国伝承薬および薬草からの創薬シードのスクリーニング法の開発とその応用
Project/Area Number |
19390013
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
萩中 淳 Mukogawa Women's University, 薬学部, 教授 (20164759)
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Keywords | 分子インプ / 中国伝承薬 / 創薬シード / ハイスループットスクリーニング |
Research Abstract |
1)レセプター様分子認識能を示すMIPの調製法の開発と医薬品の薬理活性部位に対するMIPの調製への適用 苦参中に含まれる活性物質であるマトリンおよびオキシマトリンに注目して、これらの活性物質ご対するMIPを沈殿重合法により調製した。テンプレート分子にマトリンあるいはオキシマトリン、や機能性モノマーにメタクリル酸、架橋剤にジビニルベンゼン、重合開始剤にAIBNを用い、これらをアセトニトリル/トルエン溶液に溶解した。次に、この溶液をゆっくりと撹拌し、60℃で16時間重合を行った。その結果、粒子径の均一なMIPが得られた。次に、調製したMIPをステンレス製カラムに充填し、その保持能および分子認識能を移動相にリン酸塩緩衝液-アセトニトリル混液を用いてHPLCにより評価した。その結果、マトリンに対するMIPは、マトリンおよび2つの類縁体を苦参中より選択的に抽出できた。一方、オキシマトリンに対するMIPは、オキシマトリンおよび1つの類縁体を苦参中より選択的に抽出できた。現在、これらの類縁体の構造決定を行っている。 これらの結果は、群特異性をもち、医薬品の薬理活性部位を特異的に認識するMIPの調製法が可能であることを裏付けている。 2)中国伝承薬および薬草中の活性体のハイスループットスクリーニングへの適用 マトリンおよびオキシマトリンに対するMIPにおいて良好な結果が得られたので、多数の中国伝承薬および薬草中の活性成分のマススクリーニングを西安交通大学薬学部で行っている。
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