2008 Fiscal Year Annual Research Report
受精から胚発生のイメージングおよび不妊発症から治療に関する分子細胞生物学的研究
Project/Area Number |
19390047
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
年森 清隆 Chiba University, 大学院・医学研究院, 教授 (20094097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 千鶴 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (80347054)
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Keywords | 受精 / 胚発生 / イメージング / 不妊 / CD9 / MN9 / Equatorin |
Research Abstract |
(1)配偶子膜融合から初期発生のイメージング(1)IZUMOに関して:wild雄とacrosin-GFPTGマウス卵を用いて先体反応から配偶子融合までの蛍光タイムラプス画像を得て、融合不全(不妊)との比較対照用の基本画像を得た。 (2)Basiginに関して:(1)先体反応後に精子頭部に出現する現象の解析;Basigin-GFPTGマウスを用いたタイムラプスイメージング像を得た。(2)Basiginと卵子側膜融合受容体cD9との関係の探索:先体反応後に残存するbasigin機能ドメインとCD9ドメインの挙動を画像化した結果、basiginとCD9の直接的分子相互作用はなかった。(3)IZUMO,Basiginと精子頚部との相互関係:精子頚部中心体近傍p-tubulin局在との関係を蛍光タイムラプス画像として撮影し解析した。 (3)CD9との相互関係:(1)CD9欠損ホモ卵(不妊卵)を用いて、膜融合不全におけるIZUMO、MN9/EquatorinとCD9との相互関係をタイムラプス像として可視化した。(2)CD9-GFPを遺伝子導入したマウス卵(CD9-GFPTG卵子)を用いて、CD9の挙動を検索する条件を確立した。その結果、CD9分子挙動に関する蛍光タイムラプス像を取得し、卵子精子膜融合状況を解析できた。 (4)MN9/Equatorinの解析:LC/MS/MS解析から遺伝子(EQT)を同定しアミノ酸配列を解析した。卵子との膜融合部(MN9抗体のエピトープ部)を同定した。現在、EQTの精巣内発現・精子内発現・精子での挙動について解析を進めている。 【2】ODF2キメラマウス雄不妊原因解明:genomicな因子を探った結果、精子形成段階でhaplosufficiemyが起こっていることが強く示唆された。現在、さらに詳細な検討を行っている。
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Research Products
(46 results)