2007 Fiscal Year Annual Research Report
再プログラム化によるヒト体細胞幹細胞化のための基盤技術開発
Project/Area Number |
19390072
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
多田 高 Kyoto University, 再生医科学研究所, 准教授 (30188247)
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Keywords | ES細胞 / 体細胞 / 細胞融合 / 染色体除去 / 再プログラム化 / マウス / ヒト |
Research Abstract |
マウスES細胞実験 ・マウスES細胞にレンチウイルスを用いて20-40コピーのCECを導入した細胞株(CEC20 or CEC40)を得た。 ・CEC20またはCEC40細胞株と体細胞との融合細胞を作成し、Cre処理を試みたがCECが完全に取り除かれたクローンは得られていない。 ・CECが各染色体に導入されたライブラリーを作成した。そのうち第4,6,10,17,19番染色体にCECが導入された物に関して、CECのホモ化を試みた。 ・CEC19ホモ化融合細胞のCre処理により2本の第19番染色体除去を試みたが、除去後一本複製されて3本になった物が有意に増殖してきた。遺伝子量補償に関わる重要な遺伝子の存在が示唆された。 ・CEC4およびCEC10のホモ化融合細胞の作成を試み、遺伝子量補償責任遺伝子の存在に関して検証を行っている。 ヒトES細胞実験 ・ヒトES細胞の培養条件の至適化を検討した。Rock inhibitor(細胞死阻害剤)の利用により、凍結保存やクローニングにおけるES細胞の有意な生存率の向上が見られた。 ・ヒトES細胞にCECを導入し、クローンを複数個樹立した。 ・ヒトES細胞とヒト体細胞の電気細胞融合のための条件設定を行った。
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Research Products
(14 results)