2007 Fiscal Year Annual Research Report
発生・再生現象におけるSUMO修飾機構と細胞核リモデリングの解析
Project/Area Number |
19390078
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中尾 光善 Kumamoto University, 発生医学研究センター, 教授 (00217663)
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Keywords | 発生医学 / SUMO / クロマチン / 細胞核 |
Research Abstract |
ユビキチン様SUMOが核内タンパク質機能をダイナミックに変換できることに基づいて、発生・再生現象におけるSUMOタンパク質修飾機構と核内構造・クロマチン形成の基本メカニズムについて解析した。 1.細胞分化誘導系等の作成 マウスES細胞の分化系を用いて、核内構造およびエピゲノム等の解析を行った。 2.メチル化DNA結合タンパク質MBD1-MCAF1複合体の解析 SUMO修飾を受けたメチル化結合タンパク質MBD1が相互作用因子MCAF1分子内のSUMO結合モチーフと相互作用すること、H3K27のメチル化に作用するポリコーム複合体(SUMO E3酵素hPc2を含む)とMBD1が協働することについて検討した。 3.転写因子およびクロマチン因子の機能解析 MCAF1が多くの遺伝子発現に関わるSp1と直接に相互作用すること、MCAF1はRNAポリメラーゼIIおよび基本転写因子群と複合体を形成することを見出しており、SUMO修飾の関連性について検討した。発生・再生現象の観点からHMGA1、クロマチンインスレーターの機能解析を行った。 4.PMLボディー等の核内構造の形成機構の解析 核膜孔に存在するSUMO E3酵素RanBP2のノックダウン細胞において、PMLボディー等の形成が阻害されることを見出しており、核内構造の形成機構と遺伝子発現について検討した。
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Research Products
(9 results)