2007 Fiscal Year Annual Research Report
アポプトーシス抑制因子AIMの動脈硬化に関連する機能と作用機序の包括的な研究
Project/Area Number |
19390094
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮崎 徹 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (30396270)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 郷子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60422276)
|
Keywords | 動脈硬化 / マクロファージ / アポトーシス |
Research Abstract |
1.機能的抗AIM抗体の作製とその治療的応用の検討 AIMの機能を抑制することが可能な抗体作製を目指した。そのために,293T細胞にHAタグを負荷したマウスAIM蛋白を産生させ,大量の培養上清から抗HA抗体カラムを用い,AIM-HA蛋白を1mg程度精製した。これをマウスに免疫し脾細胞からハイブリドーマを作製,スクリーニングし,35種類の抗AIM抗体産生クローンを確立した。そのうち,17クローンの抗体がヒトAIM蛋白も認識することが分かった。 2.ヒト血中ANM濃度測定法(ELISAによる)の確立 ヒト血清中のAIM濃度を動脈硬化のマーカーとして応用するために,上記項目1にて作製した抗体の中から2種の抗体を用い,ヒトAIMに対するELISA測定系を確立した。 3.AIMに結合するタンパク質の同定 AIM受容体の単離,もしくはAIMのアポトーシス抑制機能のメカニズムを明らかにするために,AIMに結合するタンパク質同定を以下の方法で試みた。 (1)Expression screening法 J774.1マクロファージ細胞から誘導効率のよいcDNAライブラリーを作製した。発現しているすべてのmRNAによるものと,シグナルペプチドを有する膜型(および分泌型)タンパクをコードするmRNAのみをエンリッチしたもの,2種類を作製した。これらのライブラリーを293T細胞に導入し,上記のように作製,精製したマウスAIM-HAタンパクを用い,受容体のスクリーニングを行った。 (2)プロテインアレイ法 上記1にて作製したAIM-HAタンパク質を用いて,プロテインアレイ法により結合タンパク質を探索した。実際の結合については現在解析中である。 (3)Yeast two-hybrid法 Yeast two-hybrid法を用いて,AIMに結合するタンパク質を探索した。
|
Research Products
(5 results)