2007 Fiscal Year Annual Research Report
CRPの動脈硬化・心筋梗塞への作用の解明とトランスレーショナルリサーチの展開
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19390099
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
範 江林 University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (60272192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 智也 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (40432158)
手塚 英夫 山梨大学, 総合分析実験センター, 准教授 (70155456)
森本 正敏 熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (90136482)
塩見 雅志 神戸大学, 医学部附属動物実験施設, 准教授 (50226106)
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Keywords | CRP / 動脈硬化 / 遺伝子改変動物 / 高脂血症 / 炎症 / マクロファージ / 動物モデル / トランスジェニック |
Research Abstract |
1. CRP・Tgウサギの解析: 本年度では現在までに作製された3系統のCRP・Tgウサギの解析を行った。Tgウサギで発現しているヒトCRPの遺伝子発現部位は肝臓であることが確認された。また、ELISAで血中のCRP濃度を定量測定した。血中のCRP濃度は、それぞれ0.8mg/L(L),30mg/L(M),1500mg/L(H)であった。電気泳動で分析したところ、Tg・CRPの蛋白質は5量体であり、ヒトの血漿CRPと同じ分子構造をもつことが判明した。さらに、ウサギ大動脈平滑筋細胞にCRPが添加されると、平滑筋細胞のIL-6やMCP-1の発現が著しく増加した。また、ヒトのCRPはウサギの補体系を活性化させることも確認されている。以上の解析により、CRPモデルとしてのTgウサギの有用性が確認できた。 2. 動脈硬化実験: 本年度では、まずM系統を繁殖して、高脂肪食を16週間負荷させて動脈硬化実験を行った。まだ、解析の途中であるが、正常ウサギと比べ、Tgウサギの血中の脂質やリポ蛋白の変化は認められなかったが、腎臓や肝臓、肺などには大量のマクロファージの浸潤が観察された。大動脈硬化および冠状動脈硬化の病変は現在、測定中である。来年度ではCRPの発現量が低いL系統ウサギを繁殖させ、動脈硬化実験の完成が可能となると考えられる 3.CRPアンチセンス投与実験: ISIS社から受け取ったCRPをウサギに投与して、CRP発現抑制効果を検討している。
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Research Products
(16 results)