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2007 Fiscal Year Annual Research Report

睡眠病トリパノソーマのステージ特異的GPIアンカー生合成機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19390119
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

木下 タロウ  Osaka University, 微生物病研究所, 教授 (10153165)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 裕輔  大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (00294124)
森田 康裕  大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教 (70397769)
Keywordsトリパノソーマ / GPIアンカー / トランスシアリダーゼ / 脂肪酸 / 睡眠病
Research Abstract

GPIアンカーは、真核生物で広く用いられるタンパク質の膜結合様式であり、特に原虫においては細胞表面の主要タンパク質の多くがGPIアンカー型である。私たちは、以前、睡眠病トリパノソーマの血流型原虫にとってGPIアンカー生合成経路が生存に必須であることから抗トリパノソーマ薬開発の標的になることを示した。またプロサイクリック型原虫では、ツェツェ蝿中腸内での生存に、GPIアンカー型酵素であるトランスシアリダーゼによる宿主からのシアル酸の獲得が必須であることを示した。プロサイクリック型特異的GPIの特徴の一つは、ポリラクトサミン側鎖に複数のシアル酸が付加されることである。シアル酸は、トランスシアリダーゼによって宿主成分から転移されるが、従来トランスシアリダーゼとして1つのタンパク質(TSB38p)が同定されている。このタンパク質が酵素活性を有していることは我々も確かめているが、原虫表面のすべてのシアル酸の付加がこのタンパク質だけでは証明できなかった。トリパノソーマゲノムにはさらに7個の似た遺伝子が存在するので、これらをクローニングし、発現させたタンパク質に酵素活性があるか調べた。その結果、4つのアイソフォームを発現させることができ、そのうちの一つであるTS270bにトランスシアリダーゼ活性を確認した。あとの3つには活性が検出できなかった。以上のことから、睡眠病トリパノソーマは、少なくとも2種のトランスシアリダーゼを持っていることがわかった。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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