2008 Fiscal Year Annual Research Report
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19390128
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
志田 壽利 Hokkaido University, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00144395)
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Keywords | HTLV-1 / HIV-1 / ラットモデル |
Research Abstract |
近交系が確立され、遺伝子操作が可能なラットにHIVやHTLV-1が感染できるならは、治療法と予防法の開発に大いに役立つ. ウイルスの増殖に必要なヒト因子の要求性と抑制因子を検討し、同定された因子を発現又はノックアウトするトランスジェニック(Tg)ラットを作成することを最終目的としたし既に、HTLV-1のヒト-ラット種間バリアーとして我々はCRM1を同定し、ヒトCRM1を発現するTgフットを既に作成している.又、ヒトCyclinT1/CRM1ダブルTgラットを作成している。そこで、今年度はヒトCD4/CCR5/CXCR4/CyclinT1/CRMITgラットを作成し、HTLV-1/HIV-1の増殖をin vivo/ex vivoで調べた。その結果、以下の事が明らかになった。 HIV-1感染について 1. ヒトCD4/CCR5/CXCR4/CyclinT1/CRMITgラットの作成に成功した。この5種のヒト遺伝子はマクロファージとCD4T細胞で発現しており、HIV感染モデルの要件を満たしていた。 2. マクロファージ、T細胞ともに感染性HTV-1を産生した。 3. マクロファージには効率良くHIV-1が感染した。 4. T細胞には感染阻害因子が存在する。 HTLV-1感染について 1. ラットCD8+T細胞はHTLV-1のin vivoにおけるメジャーな増殖抑制因子ではない。 2. 経口感染、新生児感染によっても体内ウイルス量は上昇しなかった。
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