2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390191
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
磯部 健一 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20151441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 治彦 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90283431)
林 登志雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80303634)
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Keywords | ストレス / 生体応答 / 自己免疫 / 活性酸素 / 疾患 |
Research Abstract |
環境ストレス、心理的ストレスが免疫糸に与える影響を細菌成分である、ブレオイマシンの皮下連続投与、DSSの経口投与実験、拘束ストレス実験を行った。拘束ストレスは胸腺を著しく縮小させた。ブレオマイシンは従来知られていた皮膚の強皮症にくわえ、食道を中心とした全身強皮症の病態を呈した、この病態はCD4T細胞の移入のみで再現できたため、自己免疫疾患である。DSSは予想どおり潰瘍性大腸炎を呈した。これら、自己免疫マウスの病態が拘束ストレスによって変化するか否かみるため、まず、これらのマウスの胸腺を検索したところどちらも、胸腺萎縮を示し、すでに心理的ストレスがかかっている可能性が示唆された。DSSマウスはDSSがHPA介して、心理的ストレスになることが判明した。ブレオマイシン連続投与はmyofibroblastの増殖によって、皮膚、消化管のみでなく、血管周辺のコラーゲンの蓄積をもたらした。CD4の移入のみでこれらの病変が再現できることから、従来膠原病といわれていたものが細胞性免疫の立場から理解できる可能性が開けた。ブレオマイシンもDSSも活性酸素を産生することからこれが、DNA傷害をはじめとする、細胞成分の傷害、細胞死をもたらし,自己成分の樹状細胞による貧食、T細胞への提示がすでに存在する自己反応性T細胞のクローナルな増殖をもたらし、それが自己反応性B細胞へのヘルプとなって自己抗体が産生されると説明できる。活性酸素を産生するこれらの刺激物は自己免疫マウスのみでなく、BALB/c.C3Hといった遺伝的には自己免疫が発症しないマウスでもこれらの刺激によって強い自己免疫疾患になることから環境要因の自己免疫発症機序を調べるよいモデルとなる。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Suppression of Viral Replication by Stress-inducible GADD34 via the mTOR Pathway2007
Author(s)
Minami K, Tambe Y, Watanabe R, Isono T, Haneda M, Isobe KI, Kobayashi T, Hino O, Okabe H, Chano T, Inoue H.
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Journal Title
J Virol. 81
Pages: 11106-11115
Peer Reviewed
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