2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝硬変に対する自己骨髄細胞の線維化溶解メカニズムの解明と癌病変への影響について
Project/Area Number |
19390199
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
坂井田 功 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80263763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 隆弘 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00304478)
寺井 崇二 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332809)
山本 直樹 山口大学, 医学部付属病院, 医員 (90448283)
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Keywords | 再生医学 / 癌 / 移植 / 電子顕微鏡 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
骨髄細胞投与により肝硬変症が改善する際に関与するサイトカイン群の同定のため以下の検討を行なった。四塩化炭素(CCl4)により肝硬変状態にしたマウスにGFP陽性骨髄細胞を投与し、肝硬変肝機能が改善するモデルのGFP/CCl4モデルを使用し解析を行なった。解析方法としては、GFP/CCl4モデルにおいて、骨髄細胞投与後に変化する血清サイトカイン群を、骨髄細胞投与群と非投与群で比較検討する。サイトカインはBioPlexサスペンジョンアレイシステムを用い、網羅的に、変動するサイトカインを測定した。まその結果多数のサイトカイン群の中でVEGFの因子の関与が骨髄細胞投与後の肝硬変状態の肝機能の改善に重要であることが明らかになった。また組織学的にも骨髄細胞投与群にVEGFの発現が増加していることが明らかになった。またこの過程において、肝線維化も改善していること、さらにこの骨髄細胞投与によるVEGFの誘導が肝機能改善に重要な働きがあることが示唆された。
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