2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390215
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀 正二 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (20124779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 洋 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10294092)
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Keywords | 心筋梗塞 / 遺伝子多型 / 疫学調査 |
Research Abstract |
申請者らが既に集積している心筋梗塞発症患者データベースおよび遺伝子バンクを用い、既知の心筋梗塞関連遺伝子多型と予後との関連解析を行い、予後関連候補遺伝子の抽出を開始した。平成19年12月の段階で心筋梗塞の登録数は8400例、うちDNAサンプル取得例は4500例である。これまでに1100サンプルの予備解析が終了しており、150の候補遺伝子多型の一次スクリーニングは完了している。この結果と新規候補遺伝子を併せ、最終的には50程度の多型を全サンプルで解析し、予後との関連を検討する予定である。これまでの検討から、遺伝子の機能に関係なく全ゲノム領域に配置したSNPを指標として体系的に相関解析を行うindirect approachを用いてLymphotoxin-alpha(LTA)の機能的遺伝子多型(252A→G)が心筋梗塞発症のリスク増大と関連すること、さらに細胞骨格微小管に接着するGalectine、プロテアソームα6サブユニットも同様に発症リスクであることを明らかにした。また、標準的治療薬である1)抗血小板薬、2)アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)またはアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、3)β遮断薬、4)HMG-CoA還元酵素阻害薬についてもその効果を当該データベースで確認し、遺伝子多型による層別解析を行っている。これにより各治療薬に対する感受性遺伝子の候補を抽出し、有効群・無効群の選別を行う予定であるが、これまでのところ、HMG-CoA還元酵素阻害薬およびアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)またはアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の予後に及ぼす効果が明らかな遺伝子多型を見出した。
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Research Products
(8 results)