2007 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓における低酸素応答経路の網羅的機能解析とその治療応用
Project/Area Number |
19390228
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南学 正臣 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 講師 (90311620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲城 玲子 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (50232509)
和田 健彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90447409)
花房 規男 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90396739)
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Keywords | 虚血 / 慢性腎臓病 / 腎不全 / 低酸素 |
Research Abstract |
VEGFのnative promoterの下流にluciferaseをつないだレポーターベクターを用いてプラスミドベクタータイプのsiRNA libraryをスクリーニングすることによって,VEGFの低酸素応答に関与する新規分子を見出すことに成功した。そのうちのMAP3K6は従来機能が知られていなかったMAP kinase kinase kinaseであるが,今回の我々の解析で新たなVEGFの発現調節因子であることが判明した。siRNA libraryの効果がoff-target effectではないことを確認するため,新たに別個のsiRNAを合成してtransient transfectionの系において目的遺伝子の発現の減少にレポーターの発現の変化を伴うことの確認を行った。同時に,VEGFのELISAを用いて,その効果が実際のVEGFの発現調節を司っていることを示した。更に,siRNAを発現するベクターをstableに発現する細胞株を作成し,当該分子の効果の特異性を確認した。現在,当該分子をsiRNAで変化させた時のin vivoでの効果を検討中である。 これと並行して,慢性腎低酸素モデルとして作成したWistar ratの腎動脈狭窄モデル(Goldblattのモデルの応用)においてAffymetrixのGeneChipによる網羅的遺伝子発現解析を行った結果発現の著明な上昇が認められたmetallothioneinに関する解析を行った。metallothioneinはそれ自身がhypoxia-inducible factorを活性化する新しい機能を持つことが今回の解析によって示された。
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Research Products
(25 results)