2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390236
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小野寺 理 Niigata University, 脳研究所, 准教授 (20303167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 俊昭 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70377191)
小澤 鉄太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10377153)
豊島 靖子 新潟大学, 脳研究所, 助教 (20334675)
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Keywords | 神経変性疾患 / 脊髄小脳変性症 / DNA修復機構 / アプラタキシン / 二量体 |
Research Abstract |
神経内科学において神経変性疾患の解明は重要な課題である。神経変性機序には、神経細胞の特殊性が大きく関わっていることは明白である。神経細胞は、他の細胞に比して、分裂できないため、核酸の複製に伴うDNA修復機構を利用することができない。そのため、DNA障害が蓄積しやすい。さらに大量のエネルギーを産生するため活性酸素種による酸化ストレスを受けやすく、DNA障害がおきやすい環境下にある。そのため、神経細胞では、他の細胞とは異なるDNA修復機構を有しており、この神経細胞特異的なDNA修復機構の解明が重要であると考えるに至った。われわれはアプラタキシンの研究から、神経細胞にはアプラタキシン依存性の一本鎖DNA修復機構が存在すると考えるに至った。本研究は、この考えを検証し、神経細胞における核酸の品質管理機構を解明し、神経変性疾患の病態機序の一端を、核酸品質管理機構の面から明らかにしようとするものである。 アプラタキシン欠損症の患者に認められるミスセンス変異はC末に集中しており、その原因は不明であった.我々は,ミスセンス変異型アプラタキシン蛋白の細胞内安定性が低いことを明らかにした。またアプラタキシンがC末で二量体を形成することを示し,変異部位がこの二量体形成部位に集中していることを明確にした.アプラタキシンの核小体への局在には、このC末での二量体形成が重要であることを示し,B23との蛋白相互作用が核小体局在に重要であることを明らかにした.
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Research Products
(4 results)