2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規生活習慣病改善転写因子TFE3の多面的代謝作用機構の解析
Project/Area Number |
19390245
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
島野 仁 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20251241)
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Keywords | 生活習慣病 / 糖代謝 / グリコーゲン |
Research Abstract |
糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病は、終局的には虚血性心疾患や脳卒中などの動脈硬化疾患や失明、透析などの糖尿病性合併症を生じて、日本人のQOLおよび生命予後を著しく悪化させており、その管理予防が現代社会における危急の課題である。 そこで、本研究では脂肪細胞分化の新たな分子機構を明らかにすることで肥満をはじめとする生活習慣病の分子機構に対するTFE3の機能を明らかにすることを目的とした。 TFE3は肝臓においてインスリン感受性を改善し、生活習慣病を改善する効果がある(Nakagawa Y Nat.Med2006)。エネルギー代謝臓器の一つである筋肉における機能を検討した。筋肉特異的にTFE3を発現するトランスジェニックマウスを作成した。作成されたマウスでは、筋肉でのTFE3の発現の上昇にともない筋肉内グリコーゲン量の増加が見られた。TFE3の肝臓での過剰発現においても同様な結果を得ており、TFE3は細胞でのグリコーゲン合成の中心的な役割を演じているが推測される。筋肉ではTFE3の発現によりGlut4、ヘキソキナーゼ、グリコーゲン合成酵素といったグルコース輸送からごリコーゲン合成までの一連の
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