2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390254
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中里 雅光 University of Miyazaki, 医学部, 教授 (10180267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 秀樹 宮崎大学, 医学部, 助教 (10305097)
十枝内 厚次 宮崎大学, 医学部, 助教 (80381101)
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Keywords | 摂食・エネルギー代謝調節 / Ca^<2+>イメージング装置 / 腫瘍細胞株 / インスリン分泌 |
Research Abstract |
網羅的ペプチド解析法で同定した新規生理活性ペプチドNERPの摂食・エネルギー代謝調節機構への関与を検討した。NERPに対する特異抗体を用いてラット脳の免疫染色を検討した結果、ラット視床下部外側野にNERP-1およびNERP-2陽性ニューロンを認めた。外側野に存在する摂食関連ペプチドであるオレキシンAとMCHとの二重免疫染色で、NERP-2はオレキシンAと多く共存し、MCHとの共存はわずかであった。自由行動下のラット側脳室にNERPを投与すると、NERP-2は明期において用量依存的に摂餌量を亢進させた。しかし、NERP-1やNERP-2の非アミド体であるNERP-2-Glyは摂餌を亢進させなかった。暗期直前の抗NERP-2IgGの脳室内投与は投与後24時間の摂餌量を抑制したことから、NERP-2は内在性の摂食亢進ペプチドであることが明らかとなった。以上の結果からより、新規生理活性ペプチドであるNERP-2は、摂食調節に関与する視床下部神経核に局在し、中枢投与で摂食を亢進する生理活性ペプチドであることが明らかとなった。 培養細胞からのペプチドの網羅的解析法を視床下部組織片や各種培養細胞株に適用した結果、多数のペプチドフラグメントが整然と同定された。その中から重要と推定されるペプチドを合成し、その生物活性を検討した。96サンプルを一度に測定できる現有の最新Ca2+イメージング装置(IMACS細胞内イオン動態画像解析システム)を用いて解析した結果、細胞内カルシウム上昇活性を有する新規生理活性ペプチドを同定した。生物活性を有した新規ペプチドをインスリン産生培養細胞株であるMIN-6細胞培養上清に添加した結果、グルコース依存性のインスリン分泌を促進する新たな生理作用を見いだした。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A hypothalamic peptide, neuroendocrine regulatory peptide-2, modulates the orexin system.
Author(s)
Toshinai K, Yamaguchi H, Kageyama H, Matsuo T, Koshinaka K, Sasaki K, Shioda S, inamino N, Nakazato M.
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Journal Title
Peer Reviewed
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