2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNAM-1を分子標的とした移植片対宿主病に対する免疫療法の基盤開発
Project/Area Number |
19390257
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渋谷 彰 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80216027)
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Keywords | DNAM-1 / CD226 / 骨髄移植 / 移植片対宿主病 / 分子標的療法 |
Research Abstract |
同種造血幹細胞移植において最も大きな合併症は移植片対宿主病(GVHD)である。急性GVHDの本質はアロ抗原特異的な免疫反応であるが、その病態は様々な炎症反応により修飾されており、必ずしも詳細は明らかになっていない。その診断においては客観的な特異マーカーがなく、移植後早期の合併症との鑑別診断も必ずしも容易でない。また予防や治療においても副腎皮質ホルモン剤などの非特異的な免疫抑制剤が主体であり、GVHDに対する特異的な治療法の開発が望まれている。本研究は申請者らが同定したDNAM-1(CD226)を分子標的としたGVHDに対する新しい診断と免疫療法の基盤開発を目的とした。 はじめに、致死量の放射線照射したマウスに骨髄移植を行ないGVHDを誘導したモデルマウスを作製した。DNAM-1が急性GVHDの発症や病態に関与するか否かを明らかにするために、DNAM-1遺伝子欠損マウスを樹立した。これを用いて、DNAM-1遺伝子欠損マウスをドナー、またはレシピエントとした際のGVHDの発症の有無と程度を観察した。その結果、DNAM-1遺伝子欠損マウスをドナーとした際に、GVHDの発症の程度が減弱している傾向が認められた。そこで、抗体を用いた分子標的療法の可能性を探るために、DNAM-1に対する中和抗体(TX42)を作製した。今後、これらを用いてGVHDの発症機構におけるDNAM-1の役割を詳細に解析するとともに、分子標的療法へ向けた基盤的知見を集積していく。
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[Presentation] A novel triggering neutrophil receptor, MAIR-IV, transduces activating signal via FcRγ-independent as well as dependent pathways.2007
Author(s)
Takako Nakano, Satoko Tahara-Hanaoka, Chigusa Nakahashi, Can Ismail, Naoya Totsuka, Kaori Hitomi, Satoru Someya, Shin-ichiro Honda, Kazuko Shibuya, Akira Shibuya.
Organizer
第37回 日本免疫学会総会・学術集会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20071120-22
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[Presentation] ITIM-bearing Immunoglobulin-like receptor, MAIR-I(CD300a)modulates the inflammatory responses in murine sepsis.2007
Author(s)
Chigusa Nakahashi-Oda, Satoko Tahara-Hanaoka, Kaori Hitomi, Takako Nakano, Can Ismail, Naoya Totsuka, Teruhito Yasui, Hitoshi Kikutani, Shin-ichiro Hond Kazuko Shibuya, Akira Shibuya.
Organizer
第37回 日本免疫学会総会・学術集会
Place of Presentation
東京
Year and Date
20071120-22
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