2008 Fiscal Year Annual Research Report
Th2型ケモカイン受容体CCR4の生理作用と病的役割の解明
Project/Area Number |
19390277
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
義江 修 Kinki University, 医学部, 教授 (10166910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稗島 州雄 近畿大学, 医学部, 准教授 (10322570)
中山 隆志 近畿大学, 医学部, 講師 (60319663)
長久保 大輔 近畿大学, 医学部, 助教 (10368293)
白川 愛子 近畿大学, 医学部, 助教 (30260285)
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Keywords | CCR4 / TARC / CCL17 / MDC / CCL22 / Th2 / アレルギー / 制御性T細胞 / ブレオマイシン誘導肺線維症 |
Research Abstract |
遺伝子変異マウスの作製では、CCR4ノックアウトマウスはC57BL/6に戻し交配を行い(7代)、ほぼ純系化した。BALB/cへの戻し交配を開始する。CCL22トランスジェニックマウスは3系統がほぼ確立し、これから実験に使用する。CCL17ノックアウトマウスに関してはすでにC57BL/6とBALB/cのバックグラウンドで純系化が終了している。CCR4系が肺線維症に関与していることが我々も含めた幾つかのグループから報告されている。そこで現在、CCL17ノックアウトマウスを用いてブレオマイシン誘導肺臓炎モデルで検討しているが、ノックアウトマウスで特に生存が延長されるというはっきりした傾向は得られていない。一方、CCR4ノックアウトマウスを用いた検討はすでに海外から報告され、ノックアウトマウスでは生存が延長することが示されている。このリガンドとレセプターでの結果の違いはもうひとつのCCR4リガンドCCL22の役割を示唆するものかもしれない。またオバアルブミン特異的T細胞のアドプティブトランスファーを用いたマウス喘息モデルでCCR4発現制御性T細胞が肺に集合し、Th2細胞の作用を抑制することを明らかにした。一方、オバアルブミン感作マウスを用いた合成CCR4阻害剤の効果の検討は現在進行中である。
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Research Products
(3 results)