2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規性分化遺伝子CXorf6変異の臨床スペクトラム決定とその発症機序の解明
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19390290
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
緒方 勤 National Research Institute for Child Health and Development, 小児思春期発育研究部, 部長 (40169173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 真紀 国立成育医療センター研究所, 周産期病態研究部, 室長 (40265872)
和田 友香 国立成育医療センター研究所, 小児思春期発育研究部, 研究員 (80399485)
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Keywords | CXorf6 / MAMLD1 / 尿道下裂 / Notchシグナル / ノックアウトマウス / ノックダウン / Metabolic syndrome / 性分化異常症 |
Research Abstract |
本年度では、以下の進展が見られた。 (1)CXorf6にたいするノックダウン実験: われわれは、マウスライディッヒ細胞腫瘍細胞を用いて、siRNAを使ったノックダウン実験を行った。その結果、CXorf6ノックダウンによりテストステロン産生量が有意に低下することのみならず、17ハイドロキシプレグネノロン、17ハイドロキシプロゲステロン、DHEA、androstendione、testosteroneもに比べて有意に減少すること、そしてこれに一致して、CYP17A1やHsd17b7などのテストステロン産生酵素活性の低下によることを見いだした。これは、CXorf6が、まさにテストステロン産生の関与することを示すデータである。さらに、ノックダウン実験において、ライディッヒ細胞から分泌されるinsulin-like 3ホルモンが正常であったこと、細胞増殖がほぼ正常であったことから、CXorf6は、テストステロン産生酵素の活性化に必須であると推測される。 (2)ノックアウトマウスの作出と機能解析 われわれは、ノックアウトマウスの作出に成功し、その解析を進めている。興味深いことに、ノックアウトマウスは、性的機能に異常はないが、高度の肥満、高血糖などのメタボリック症候群を呈している。そして、現在、食欲亢進が判明し、種々の代謝マーカーの解析を行っている。これは、メタボリック症候群の新しい関連分子の同定につながるものである。 (3)ダイオキシン暴露マウスにおけるメチル化解析 われわれは、CXorf6のプロモーター領域にダイオキシン関連のアリールハイドロカーボン受容体結合領域を同定した。そして、環境化学物質の暴露が外性器異常症を招く原因のとしてメチル化異常が推測されることから、ダイオキシン暴露マウスの精巣を用いて、CXorf6のプロモーター領域のメチル化解析を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Cytochrome P450 oxidoreductase deficiency : identification and characterization of biallelic mutations and genotype-phenotype correlations in 35 Japanese patients2009
Author(s)
Fukami M, Nishimura G, Homma K, Nagai T, Hanaki K, Uematsu A, TIshii T, Numakura C, Sawada H, Nakacho M, Kowase T, Motomura K, Haruna H, Nakamura M, Ohishi A, Adachi M, Tajima T, Hasegawa Y, Hasegawa T, Horikawa R, Fujieda K, Ogata T
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Journal Title
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 94(5)
Pages: 1723-1731
Peer Reviewed
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[Journal Article] Heterozygous OTX2 mutations are associated with variable pituitary phenotype2009
Author(s)
Dateki S, Kosaka K, Hasegawa K, Tanaka H, Azuma N, Yokoya S, Muroya K, Adachi M, Tajima T, Motomura K, Kinoshita E, Moriuchi H, Sato N, Fukami M, Ogata T
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Journal Title
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism 95(2)
Pages: 756-764
Peer Reviewed
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