2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390291
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
八田 稔久 Kanazawa Medical University, 医学部, 教授 (20238025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 浩 島根大学, 医学部, 教授 (20160533)
橋本 龍樹 島根大学, 医学部, 助教 (90252907)
宇田川 潤 島根大学, 医学部, 助教 (10284027)
松本 暁洋 島根大学, 医学部, 助教 (70346378)
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Keywords | 胎児 / 脳脊髄液 / 胎盤 / 絨毛 / giant cell / leukemia inhibitory factor / 成長因子 / サイトカイン |
Research Abstract |
実験動物をマウスからラットに変更し、以下の研究成果が得られた。 1.ラット胎児各週齡における脳脊髄液、血清および羊水におけるLeukemia inhibitory factor(LIF)濃度を、初年度に導入した超高感度ELISAアッセイ(EnVision,パーキンエルマー)を用いて計測し、その結果を統計的に解析した。その結果、胎児脳脊髄液中のLIF濃度は血清よりも有意に高いことが明らかになった。羊水では、脳脊髄液、血清に比べ著しく低濃度であった。 2.母獣へのラットリコンビナントLIFの投与により、胎児血中のACTH濃度が上昇する事が明らかとなった。また胎盤の免疫染色の結果、胎盤絨毛giant cellにACTHおよびLIF受容体(LIFR)の発現が確認された。LIFRはgiant cellの母体絨毛間腔側細胞表面に局在する傾向が認められた。このことより、母体血液中のLIFシグナルはgiant cellを刺激することにより、胎児へのACTH分泌を誘導する可能性が示唆された。現在、胎児におけるACTHの標的細胞と胎児性LIFのソースが一致するであろうという仮説のもとに、これらの発現スクリーニングを行っている。 3.胎盤絨毛giant cellの培養系については、Soares博士(University of Kansas Medical Center, USA)により株化されたRcho-1細胞を分与され、培養実験系が確立した。
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Research Products
(18 results)