2007 Fiscal Year Annual Research Report
早期認知症患者におけるアミロイドペット検査の臨床的有用性の検討
Project/Area Number |
19390307
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
三木 隆己 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 教授 (90174002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 裕之 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (90254391)
渡辺 恭良 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (40144399)
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Keywords | 臨床 / 老化 / 脳神経疾患 / 内科 / 神経科学 |
Research Abstract |
これまで患者さんや高齢健常者の協力を得て、約1年間に58名(臨床的に軽度のアルツハイマー型認知症、軽度認知症(MCI)、および健常高齢者)の頭部MRI検査、心理検査、髄液検査、血液検査、PIB-PET検査を実施した。予定していた40症例の目標登録は越えた。ただし、MCI症例数が平均年齢は73歳、アルツハイマー型認知症と診断した25/32名が、MCI患者においては15/21名が、また、健常者では2/6名がPIB-PET陽性であった。経過観察症例は少ないが、MCIと診断した患者の中で一部はアルツハイマー型認知症にコンバートし、ドネペジルによる治療を開始した症例も存在している。髄液バイオマーカーおよびアポE遺伝子については、まとめて検査をするために、現在一部の結果が判明しているが、解析をするには十分ではない。髄液バイオマーカーおよびアポE遺伝子などの特殊検査結果を含めて、これまでの横断的研究成果の一部を、2008年度の神経学会およびシカゴでのアルツハイマー病学会に報告し、我が国のみならず海外でのアミロイドに関する臨床研究結果と比較する予定であり、髄液バイオマーカーおよびアポE遺伝子の結果はそれまでに判明し、中間解析を終了する予定である。なお、アルツハイマー型認知症とそれ以外の認知症以外の認知症についても、比較のために、前頭側頭型認知症、家族性の認知症など一部の症例で検査を実施し、家族性認知症に関するPIB-PET結果について症例報告した。 これまで、PIB-PET検査における副作用や苦情は全くなくまた、病院や他科の協力もあり、研究は予定通りスムーズに進行している。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] COMPARISON OF AMYLOID DEPOSITION AND BIOCHEMICAL MARKERS IN ALZHEIMER'S DISEASE,NON AD TYPE DEMENTIA AIND MILD COGNITIVE IMPAIRMENT2007
Author(s)
Hiroyuki Shimada, Suzuka Ataka, Jyoji Kawabe, Hideto Yoshioka, Yasuhiro Wada, Akiko Tamura, Akitoshi Takeda, Aki Nakanishi, Tsuyoshi Tsutada. Hiroshi Mori. Yasuyoshi Watanabe, Takami Miki
Organizer
International Conference on Prevention of Dementia
Place of Presentation
ワシントン
Year and Date
2007-06-11