2007 Fiscal Year Annual Research Report
18F-標識PET診断プローブ合成用マイクロリアクターの開発
Project/Area Number |
19390311
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岩田 錬 Tohoku University, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (60143038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 博昭 島津製作所, 基盤技術研究所, 部長 (90379595)
谷内 一彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192787)
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Keywords | マイクロリアクター / PET / 分子イメージング / 標識合成 / 放射性薬剤 / 電気化学 / F-18 / フッ素イオン |
Research Abstract |
電気化学的手法によりマイクロフローセル内で^<18>F・イオンを迅速かつ効率的に捕集・濃縮し、マイクロスケールでの^<18>F・標識薬剤合成を実現することを本研究は目的にしている。初年度では、以下の1-3)の課題について研究を進め、次年度につながる成果を得た。 1)^<18>F-イオンの捕集と脱着条件の最適化:電極材料としてグラッシーカーボンと白金を主に用い、捕集時のターゲット水の流速、捕集と脱着時の印加電圧、脱着時の温度、の各パラメータに関して最適化を行い、ターゲット水からの捕集効率90%、無水アセトニトリルへの脱着効率85%で、^<18>F-イオンを分離濃縮することができた。 2)フローセル用ステーションとシリンジポンプシステムの試作および自動化:使い捨てのフローセルチップを固定して加熱および印加可能なステーションを設計し、ターゲット水や溶媒などをセルに流すためのシリンジポンプ-バルブモジュールを組み込んだ小型のシステムを試作した。専用インターフェイスとLabViewによる制御プログラムを開発し、PCで全自動的に^<18>F-イオンの捕集と脱着を行うことに成功した。 3)有機溶媒中に濃縮された^<18>F-イオンの反応性の評価:相間移動触媒(K.222)を含む無水アセトニトリルで^<18>F-イオンをフローセルから回収し、[^<18>F]FDG合成をバッチ的に行って反応性を評価した。その結果、通常の標識反応と同等の合成収率が得られ、本システムで濃縮して取り出される^<18>F-イオンは高い反応性を保持していることが確認された。 以上の結果から、平成20年度ではマイクロリアクターで種々の^<18>F-標識反応を試みることが可能となった。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] First achievement of less than 1 mm FWHM resolution in practical semiconductor animal PET scanner2007
Author(s)
K. Ishii, Y. Kikuchi, S. Matsuyama, Y. Kanai, K. Kotani, T. Ito, H. Yamazaki, Y. Funaki, R. Iwata, M. Itoh, K. Yanai, J. Hatazawa, N. Itoh, N. Tanizaki, D. Amano, M. Yamada, T. Yamaguchi.
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Journal Title
Nucl. Instr. Meth. Phys. Res. A576
Pages: 435-440
Peer Reviewed
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