2008 Fiscal Year Annual Research Report
中性子捕獲ガン治療(BNCT)用複合加速構造IH単空洞線形加速器の研究
Project/Area Number |
19390315
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
服部 俊幸 Tokyo Institute of Technology, 原子炉工学研究所, 教授 (50134648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林崎 規託 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (50334537)
川崎 克則 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (50376943)
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Keywords | BNCT / 中性子捕獲ガン治療 / 複合構造単空洞加速器 / 陽子線形加速器 / 3次元電磁場シミュレーション |
Research Abstract |
複合加速構造IH単空洞線形加速器のRFQ加速電極とDT加速電極間の不適正電場発生を回避する方法を検討し、3次元電磁場シミュレーションなどの結果から、チューブ電極の挿入により解決可能なことを見いだした。この成果は日本原子力学会「2008年秋の大会」で発表した。加速空洞については低レベル高周波測定と真空テストを行い、さらに小電流PIGイオン源システム、出射ビーム分析電磁石等を接続して、複合加速構造IH単空洞線形加速器の加速特性試験システムを完成した。そして、高周波電力を少しずつ投入していったが、発熱部分が発見されたので、現在は必要な改造を行っている。高強度陽子イオン源の開発については、本研究の海外協力者であるルーマニア・サピエンタ大学のHollanda教授とKenez准教授を日本に招聘し、BNCTがん治療に必要な高強度陽子イオン源の特性についての技術的検討と、サピエンタ大学での進捗状況に関する情報交換を行った。また、サピエンタ大学の国際物理研究施設に関連装置部品を運搬し、同大学の装置と組み合わせて陽子ビームの高強度化についての国際共同研究を展開した。発展研究としては、この複合加速構造IH単空洞線形加速器を重粒子線がん治療加速器用入射器に応用した大強度炭素6価イオンのための線形加速器システムを設計し、2008年のXXIV Linear Accelerator Conferenceおよび日本原子力学会「2009年春の年会」において、その成果を発表した。
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Research Products
(4 results)