2007 Fiscal Year Annual Research Report
フルツハイマー病の早期診断用シナブス前コリン作動性神経分子イメージング剤の開発
Project/Area Number |
19390316
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
柴 和弘 Kanazawa University, 学際科学実験センター, 准教授 (40143929)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 厚文 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (90019604)
小川 数馬 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (30347471)
|
Keywords | アセチルコリントランスボータ / コリン作動性神経 / 分子イメージング / SPECT / PET |
Research Abstract |
ベサミコール類の構造とアセチルコリントランスポーター(VAChT)及びシグマ受容体に対する親和性に関する構造活性相関の研究の結果、我々はSPECT用のVAChTイメージング剤として、4-フェニルピペリジンのオルト位に放射性ヨウ素を導入したべサミコール類似体が適していることがわかった。そこで、今年はアセチルコリントランスポーター(VAChT)に対して選択的かつ高親和性で結合する親規ベサミコールリガンドとして、(-)-trans-decalin-0-iodovesamicol((-)-DELOIV)を設計し、その合成を検討した。その結果、ベンゾキノンを出発原料として用いることにより、11行程で目的の(-)-DELOIVを出発原料から通算収率数%ではあるが合成できだ。そこで、次に(-)-DELOIVAChT親和性ろ及びシグマ受溶体(σ-1、σ-2)親和性をそれぞれ、[3H]vesamicol(VAChリガンド),[3H]pentazocine(σ-1リガンド),[3H]DTG(σ-2リガンド)を用いた、インビトロ薬物阻害実験を行うことにより検討した。その結果、(-)-DELOIVはこれまでに我々が開発した(-)-IVよりも、VACH親和性が高く、また、シグマ受容体に対する親和性が低いことも確認できた。その他、PET用のVAChTイメージング剤については、基本的にSPECT用の-)-DELOIVの構造を利用し、ヨウ素の部分をメチル基に置き換えた化合物を現在合成中である。また、コリントランスポーター(CHT)用の分子イメージング剤については、現在、構造の設計はすでに完了しており、現在合成中である。
|