2009 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病の早期診断用シナプス前コリン作動性神経分子イメージング剤の開発
Project/Area Number |
19390316
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
柴 和弘 Kanazawa University, 学際科学実験センター, 教授 (40143929)
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Keywords | アセチルコリントランスポーター / コリン作動性神経 / 分子イメージング / SPECT / PFT |
Research Abstract |
前年度において、アセチルコリントランスポーター(VAChT)に選択的に高親和性で結合するベサミコールの類似体の一つで(-)-trans-decalin-vesamicol((-)-DEV)を設計し、その4-フェニルピペリジンのオルト位にヨウ素やメチル基を導入した(-)-trans-decalin-o-iodovesamicol((-)-DELOIV)や(-)-trans-decalin-o-methylvesamicol((-)-DELOMV)がVAChTに対して高い親和性を有すると共に、シグマ受容体に対して親和性が低いことが確認できた。そこで本年度は放射性ヨウ素及び放射性メチルで標識した(-)-[^<125>I]-DELOIVや(-)-[^<11>C]DELOMVを標識合成するための前駆体であるトリメチルスズ基を導入した(-)-trans-decalin-o-(trimethyl)stannyl-vesamicol((-)-DELOSnV)の合成を検討した。合成は、4-bromobenzaldehydeを出発原料として、10行程で目的の(-)-DELOSnVを合成することができた。収率は、4-bromobenzaldehydeから通算2-4%で合成できた。さらに、放射性ヨウ素[^<125>I]Na IとO-DELOSnVのクロスカップリング反応により、放射化学的収率40-65%で標識でき、高速液体クロマトグラフィ装置による精製により、放射化学的純度は>99%であった。今後、同様に[^<11>C]CH3Iを用いたPET用(-)-[^<11>C]DELOMVの標識合成検討を行うと共に、動物を用いたインビボ体内動態の検討を行っていく。
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