2007 Fiscal Year Annual Research Report
転移性脳腫瘍検出と治療に有用な高精度3次元スピンエコー新規磁気共鳴撮像法の確立
Project/Area Number |
19390318
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長縄 慎二 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 教授 (50242863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 善之 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90232488)
深津 博 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (70228865)
佐竹 弘子 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00324426)
若林 俊彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (50220835)
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Keywords | 磁気共鳴画像診断 / 3次元撮影 / 脳腫瘍 / 高速撮影 / 造影剤 / 高磁場 |
Research Abstract |
当初の予定通り、最初に3テスラ装置において、造影剤封入系列ファントムを用いて、撮像シークエンスの微調整を行い、パルスシークエンスの最適化を図った。その後、健常者の撮影を経て、転移性脳腫瘍が疑われる患者20名において従来の2次元スピンエコー法T1強調画像、3次元グラジエントエコー法、今回、最適化した3次元スペース法を造影後に順序をランダム化して撮像した。転移性脳腫瘍の描出率、コントラスト比、アーティファクトの多寡を検討し、3次元スペース法の優位性を確認した。さらに、安静が保てない患者のために2次元ではあるが、ブレード法によるT1強調系パルスシークエンスソフトをGd系列ファントム実験にて最適化した。通常の2次元スピンエコー法T1強調画像と27例の転移性脳腫瘍が疑われた患者で、まず1.5テスラ装置で検討して、ブレード法による撮影の優位性を示した。ほかにもreal IR法のファントム実験やレクセルフレームによる位置情報精度の検討なども進めた。Real IR法の検討により最適な反転時間を決定した。さらに3テスラにおけるブレード法の検討も開始した。3次元スペース法もドイツの技術者と共に改良の検討を開始しており、画像のぼけの改善、コントラストの改善が健常者で得られた。各撮像法における造影効果の違いと腫瘍血管増生の状態を検討するため、磁化率強調画像や造影剤を用いないスピンラベリンクによる潅流画像も取得を開始した。
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