2007 Fiscal Year Annual Research Report
放射線感受性におけるヒストン修飾とゲノム損傷応答のリンケージ解析
Project/Area Number |
19390323
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
晴山 雅人 Sapporo Medical University, 医学部, 教授 (10173098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 正晃 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (70240926)
坂田 耕一 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10235153)
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Keywords | アポトーシス / 放射線感受性 / DNA障害 / ヒストンアセチル化 / ヒストンメチル化 / DNA修復 |
Research Abstract |
1.ヒストンをコードする遺伝子のクローニングとその発現ベクターの構築 Histone E2AX及びそのバリアントHistone H2AVをクローニングし、その過剰発現による影響をみた。これまでのところ、放射線感受性に大きな影響を与えないという結果が出ている。発現ベクターは、各種作製しているが、Histone H1のクローニングは、終了していない。今後も、各種ヒストンの修飾部位における点突然変異を有するクローンの作成を含み、多種類のヒストンcDNA(野生型及び変異型)の発現ベクターを構築してゆく必要がある。これにより、ヒストン構造と放射線感受性の関連性を明示したい。 2.ヒストン遺伝子クローンの遺伝子導入 HAもしくはv5ペプチドタグの付加した発現ベクターを用いて、複数のstableトランスフェクタントを作製中である。これまでの結果では、放射線照射に多大な影響を与えるという結果にはいたっていない。今後も、トランスフェクタントの作製を継続する。 3.ヒストンメチル化レベルの評価システムの構築 メチル化ヒストン蛋白に特異的に結合する蛋白質HP-1 alphaの発現が、様々な条件にて、変化することを見出した。現在、この生物学的意義を解析中である。メチル化ヒストンH3及び抗メチル化ヒストンH4の抗体を用いて、ChIPアッセイを施行しているが、放射線感受性との関連性は、明らかではない。更なる検討が必要と判断している。
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Research Products
(4 results)