2009 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌における循環癌細胞とリンパ節微小転移の臨床的意義
Project/Area Number |
19390339
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
上之園 芳一 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60398279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
愛甲 孝 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60117471)
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90325803)
北薗 正樹 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30398276)
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Keywords | センチネルリンパ節 / 微小転移 / 循環癌細胞 / 消化器癌 |
Research Abstract |
CellSearch systemによる循環血液中のCTC検出を、胃癌患者の臨床検体により149例で検討を行った。切除胃癌で105例中13例(12.4%)、切除不能・再発胃癌において44例中28例(63.6%)の検出率であることを確認した。切除例でのCTC検出例では術後再発頻度が高く、CTCの有無により切除後の予後に有意差を認めている。臨床病理学的因子により単変量および多変量解析を行ったところ独立した予後予測因子として証明された(p=0.0072)。切除不能・再発例におけるCTC検出によるCTCの有無は現在のところ明らかな予後に差を認めていないが、median survival timeに明らかな差を認めている。胃癌細胞株を用いた検出能の評価においても、再現性をもって検出されることが確認され、in vitroにおける胃癌細胞株に対する抗癌剤の奏効も量的に評価されることを確認している。 Gene Search systemによるリンパ節微小転移検出においては、胃癌細胞株および進行胃癌における臨床検体を用いた検出感度の評価を行なった。乳癌センチネルリンパ節において半量のリンパ節による評価と、全量での検出感度の改善、およびCK19およびMammagrobinによる検出能の違いを確認し、Double markerで評価することの有用性を証明した。
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Research Products
(4 results)