2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390347
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
三浦 直行 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 教授 (40165965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上里 忠良 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40115465)
新村 和也 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40321880)
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Keywords | トランスジェニックマエス / キメラマウス / 化学発癌 / 肝細胞癌 / 免疫不全マウス / アルプミン / 生体蛍光蛋白 |
Research Abstract |
Alb-uPAホモマウスでは生後3週目にトランスジーンによるuPA産生が増加し,肝細胞が自ら分泌するuPAのために死滅する。この時に,外来性のマウス肝細胞を移植すると,外来性細胞はuPAを産生しないので,肝臓で増殖し最終的に肝臓の半分以上が外来性肝細胞で置換される。ヒト肝細胞で置換するには,免疫不全マウスを用いる。我々は,Alb-uPAマウスとscid/NoDマウスを交配し,トランスジーンをもつマウスとscid/NODマウスを再度交配し,Alb-uPA免疫不全マウスを作製した。 一方,外来性肝細胞を供給するマウスとして,我々は肝細胞でGFP蛋白を発現するAlb-uPAマウスを作製した。また,全身でDsRed2蛋白を発現するCAG-DsRed2マウスを東京工業大学 田川精一博士から分与を受けた。この2種類のマウス肝臓からコラーゲナーゼ還流法で肝細胞を単離した。得た肝細胞の多くは2核をもつ典型的な肝細胞であった。 そして,いよいよヒト肝細胞を生後3週目のAlb-uPA/Alb-uPA免疫不全マウスに移植したところ,血清ヒトアルブミン値が5-8mg/m1となり,肝臓の80%以上がヒト肝細胞に置換されたマウスが作製できた。そこで,このマウスにジエチルニトロサミンを腹腔内注射した後,フェノバルビタール含有水を飲ませ,発癌実験を行なっている。35週まで化学発現実験を続け,肝臓の病理学的検索を行なう予定である。
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