2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体関節運動に対する次世代画像としての3次元バーチャルリアリティ装置の開発
Project/Area Number |
19390392
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村瀬 剛 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (50335361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 剛 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50335361)
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Keywords | 動作解析 / 3次元 / MRI / 画像検査 / 骨関節疾患 |
Research Abstract |
3次元MRI、CTを用いて人体の関節運動を非侵襲的に骨モデルの「3次元動画」として表現するシステムを開発しさまざまな分野に応用した。また、靭帯モデル作成プログラム開発した。肘関節の靭帯のキネマティクスはこれまでほとんど解明されていなかったが、世界で初めて我々の手法を用いることによって解明できた。肘関節の外側靭帯が破綻すると、後外側回旋不安定症になり、靭帯再建必要になるが、これまではどこに回転中心を持ってくればよいか定かでなかった。われわれの解析から上腕骨小顆の中心から前方2mmがもっともisometricとなりことがわかった。これがJ Bone Joint Surg [Am]にpublishされたことで、今後の肘関節の靭帯手術の標準となる知見となるものと確信する。また、リウマチ手関節の変形の3次元的解析に成功した。従来のX線による解析では、変形は単純な尺側偏位と考えられてきたが、われわれの3次元解析では近位+掌側+尺側偏位であることがわかった。今後、これをべースとした効果的な手術が行われていくことが期待される。さらに動態解析もおこなっており、リウマチのタイプによって変形や、動き方が異なることがわかった。これにより、タイプごとの手術選択が可能となった。さらに、術後の動態解析もおこなっており、手術の有効性を科学的に検証することも可能となった。筋肉モデル作成プログラム開発についても、コンピューターグラフィックの専門家と共同作業でソフトウエアを肘関節周辺のモデルを開発した。
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