2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Analysis of correlation of angiogeneis and osteoclastogenesis/osteoclastic bone resorption in tumore-induced destruction of bone
Project/Area Number |
19390397
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
IWAMOTO Yukihide Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (00213322)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 骨・軟部腫瘍学 |
Research Abstract |
高齢化社会を迎え、死因の第一位である悪性腫瘍は増加の一途をたどっている。集学的治療法の進歩により悪性腫瘍患者の長期生存率(quantity of life)は向上し、quality of life(QOL)という概念が重要視されるようになった。癌の骨転移、あるいは原発性骨腫瘍による骨破壊は、激しい疼痛と運動制限をもたらし患者のQOLを著しく低下させる。QOLを重視する現代医療において、腫瘍性骨破壊の病態解明と治療法の開発は社会的急務である。 腫瘍性骨破壊において、腫瘍細胞は破骨細胞(Osteoclast:OC)の分化や骨吸収を直接的、間接的に促進する。OCによる骨吸収により、腫瘍増殖に必要な物理的空間が供給されると同時に、骨に含まれるVascular Endothelial Growth Factor(VEGF)、basic Fibroblast Growth Factor(bFGF)など多様なサイトカインや成長因子が放出される。一方、骨破壊局所での血管新生は、腫瘍に酸素、栄養を供給すると共に、腫瘍細胞の播種の経路となり、腫瘍の増殖・浸潤を強力に促進する。しかし、これまで腫瘍性骨破壊における血管新生と破骨細胞分化・骨吸収の間の相互作用についての解析は十分になされていない。本研究では血管新生と破骨細胞の分化/骨吸収の相互作用を中心とした腫瘍性骨破壊における微小環境の解明を行い、新しい腫瘍性骨破壊治療法の開発に必要な、分子細胞生物学的基盤の構築を目指す。
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Research Products
(8 results)