2007 Fiscal Year Annual Research Report
難治性尿路感染症対策としての抗バイオフィルム剤探索とその基盤技術の開発
Project/Area Number |
19390415
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
門田 晃一 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60291473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩山 玲子 岡山大学, 大学院・医歯楽学総合研究科, 助教 (40112148)
上原 慎也 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30379739)
渡邉 豊彦 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30432644)
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Keywords | 難治性尿路感染症 / 日和見感染菌 / バイオフィルム / 抗バイオフィルム剤 / スクリーニング / クォーラムセンシング / in vitro実験モデル系 / in vivo実験モデル系 |
Research Abstract |
難治性尿路バイオフィルム感染症の予防法および治療法の確立を主要な目的として研究を遂行している。 岡山大学泌尿器病態学分野において使用しているin vitroバイオフィルム実験モデル系(キャピラリーフローセルシステム)は、GFP(green fluorescent protein)産生株・非産生株のいずれを用いても再現性のある実験系として、過去数年間に進化を遂げた。平成19年度、新たにオールインワン蛍光顕微鏡を導入し、バイオフィルム形成過程を経日的に観察するための新規in vitro実験モデル系を確立した。 緑膿菌におけるクォーラムセンシング(菌密度依存的遺伝子発現機構)の阻害剤として見出された化合物を使用し、人工尿中、バイオフィルム形成を阻害する化合物のスクリーニングを行った。その結果、緑膿菌性バイオフィルムに対して濃度依存的に抑制効果を発揮する化合物を見出した。その化合物を用い、キャピラリーフローセルシステム(人工尿中)での評価を行った結果、顕著なバイオフィルム抑制効果を示さないものの抗バイオフィルム剤としての有用性が示唆される成績を得た。 新規in vivo実験モデル系として、IVIS Imaging System(Xenogen社)を使用し、発光標識緑膿菌によるマウス大腿部感染モデルを確立した。 薬剤耐性菌(バンコマイシン耐性腸球菌[VRE]、メタロ-β-ラクタマーゼ[MBL]産生緑膿菌)に着目して、バイオフィルム形成能を検討した。その結果、非常に高いバイオフィルム形成能を有するVRE株の存在を確認した。また、MBL産生緑膿菌株のバイオフィルム形成能は、比較検討したMBL非産生株に比して有意に高かった。
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Research Products
(12 results)