2007 Fiscal Year Annual Research Report
中心体複製異常を指標とした新しい膀胱癌の診断治療方針決定システムの確立をめざして
Project/Area Number |
19390416
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松山 豪泰 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70209667)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 克輔 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60115251)
長尾 一公 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70379949)
奥田 優 山口大学, 農学部, 准教授 (10325243)
佐々木 功典 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80116722)
|
Keywords | 中心体複製異常 / 膀胱癌 / ゲノム変異 / 染色体不安定性 |
Research Abstract |
本研究の目的は中心体複製異常症例に特異的なゲノム変異を認めた領域遺伝子の欠失増幅をFISH法をもちいたヒト膀胱癌臨床検体にて確認し、真に中心体複製異常と関連のある遺伝子を同定すること、ヒト継代膀胱癌細胞株をもちいて、taxane系抗癌剤に対する感受性を検討し、複製異常株と非複製異常株との比較することにより中心体複製異常とtaxane系抗癌剤感受性との関連を明らかにし、臨床の現場におけるテーラーメード医療の実践に役立てることである。現在array CGH法を用いた臨床検体32検体の検討で中心体複製異常関連ゲノム一次構造異常の解析をおこなっている。また中心体複製異常をテーラーメード医療の実践に役立てるべく臨床検体30例の膀胱洗浄液を用いた中心体複製異常の検討を行い、臨床の予後との解析を行った。その結果中心体複製異常は膀胱癌病期とともに腫瘍進展を予測する独立予後因子であることが証明され、その結果を第102回米国泌尿器科学会および第96回日本泌尿器科学会総会で発表した。
|
Research Products
(1 results)