2008 Fiscal Year Annual Research Report
中心体複製異常を指標とした新しい膀胱癌の診断治療方針決定システムの確立をめざして
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19390416
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
松山 豪泰 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (70209667)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 一公 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70379949)
奥田 優 山口大学, 農学部, 准教授 (10325243)
佐々木 功典 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80116722)
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| Keywords | 中心体複製異常 / 膀胱癌 / ゲノム変異 / 染色体不安定性 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は中心体複製異常症例に特異的なゲノム変異を認めた領域遺伝子の欠失増幅をFISH法をもちいたヒト膀胱癌臨床検体にて確認し、真に中心体複製異常と関連のある遺伝子を同定すること、ヒト継代膀胱癌細胞株をもちいて、taxane系抗癌剤に対する感受性を検討し、複製異常株と非複製異常株との比較することにより中心体複製異常とtaxane系抗癌剤感受性との関連を明らかにし、臨床の現場におけるテーラーメード医療の実践に役立てることである。平成20年度は膀胱癌臨床症例の集積(100例)を行い、予後(とくに腫瘍進展)との関連を検討した。その結果を第24回欧州泌尿器科会議(EAU)にて発表した。
また中心体複製異常株をもちいて、複製異常と染色体コピー数との関連を検討し、9番染色体は複製異常との関連があるものの他のコピー数異常と比較して、関連が弱いこと、7番および17番染色体コピー数は中心体複製異常との関連が強く、しかも偶数のコピー数が多いことよりcytokinesis failure (細胞質分離異常)によりコピー数増加していることが示唆された。本研究結果をCancer Genetics and Cytogeneticsに投稿受理され、掲載予定である。また中心体複製異常に関連するゲノム変異をarray CGH法にて検討した結果、9個のゲノム領域増幅と51個のゲノム領域欠失を認めた。今後これらの領域上の遺伝子を検索し、責任遺伝子を絞り込む予定であす。
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