2007 Fiscal Year Annual Research Report
腎癌に対するペプチドを用いたテーラーメイド癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
19390419
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
植村 天受 Kinki University, 近畿大学, 教授 (90213397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 基幹 近畿大学, 医学部, 講師 (30347562)
野澤 昌弘 近畿大学, 医学部, 講師 (00441080)
南 高文 近畿大学, 医学部, 助教 (70340809)
上島 成也 近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (60213336)
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Keywords | 腎細胞癌 / CA9抗原 / VEGFR / EPOR / ペプチドワクチン |
Research Abstract |
まず、CA9抗原についてそはHLA-A2,A24,A3スーパーラァミリーの3HLAタイプ拘束性9merペプチドを各20種類合成した。各HLAタイプの担癌患者よりserumおよびPBMCを採取し、ルミネックス自動蛍光測定器を用いてペプチド反応性のIgG検出を試みた。コントロール群より有意に高いIgGレベルを示すペプチドを5〜6種類に絞り込み、PBMCを用いたペプチド特異性CTL誘導能について検討したところ、いずれのペプチドもCTLを誘導したため、1〜2ペプチドに絞り込むべく、各HLAタイプのCA9陽性細胞を用いた^<51>CrリリースCTLアッセイを施行中である。次にVEGFRに関しては、すでにR1とR2に関するHLA-A2およびA24ペプチドを用いた第1相臨床自主研究を施行しており、今回はA3スーパーファミリー拘束性ペプチド合成と、R1・R2のHLA-A2およびA24拘束性ペプチドから親和性を高めるため、改変型ペプチドを設計し合成した。Affinityを調べた後、現在PBMCとCIR-A2およびCIR-A24細胞を用いてCTL誘導能を検討している。最後に、EPORに関してはEPO-EPORは一般にdimerを形成することから、その3次構造より、結合部位に関係した部位について5種類のHLA-A24拘束性ペプチドを合成した。これらのペプチドに関してはCA9ペプチドのスクリーニングと同じ方法を用いて、現在2種類に絞り込んだ。EPOR_<KL>とEPOR_<TL>の2つのペプチドについてCIR-A24を用いたCTLアッセイを施行した。また、他のHLAタイプについては、田HL-A24拘束性ペプチドのスクリーニング後に、ペプチド合成とCTL誘導能を検討する予定である。以上、特許の関係よりペプチドのシークエンス等は公表できないが、ペプチド合成とアッセイ系を確立し得たことから、随時、結果を積み重ねて解析していく。
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Research Products
(3 results)