2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390429
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木村 正 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (90240845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下屋 浩一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40291950)
細野 剛良 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (60294104)
筒井 建紀 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00294075)
荻田 和秀 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80379247)
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Keywords | 着床 / リアルタイム計測 / 生体内遺伝子導入 / マウスモデル / ex vivo |
Research Abstract |
マウス子宮で生理学パラメーターを測定するために、ます吸入麻酔装置、パルスオキシメーター、深部体温計を用いてモニターしつつ、イソフルランを用いて安定した状態で麻酔をかけることが出来るようにシステムを構築した。本科研費で購入した先端0.5mmのレーザードップラー血流計を脳定位装置を改良した支持台に装着し、その先端を組織を過剰に圧迫することなく密着できるような装置を作成した。麻酔下で回復の後、胃、肝臓、腎臓表面にそれぞれプローベをあて、その血流を測定した。最も安定した測定値を示した腎臓表面の血流を持って、他臓器血流のレファレンスとした。次に膣スメアの形態を観察し性周期を決定したマウス子宮の血流を測定した。すると、性周期による明らかな血流量の差を検出することが可能であった。次にマウスを交配させ、性交後4.5日目にエバンスブルーを尾静注して、着床部位を青染したのち開腹した。プローブを着床部位と非着床部位別に、子宮間膜の反対側にあてて、血流量を測定すると有意に着床部位の血流が多いことが明らかになった。今回の予備実験により、子宮の血流量をレーザードップラー法を用いて再現性よく測定できること、性周期による血流量の差、着床部位、非着床部位の血流量の差を工学的に検出できることが明らかになった。ついで、妊娠マウスの測定日を胚が子宮に到達する一日前に同様の検討を部位別に行うこと、stat-3 decoyを導入した着床不全マウスでコントロールとの血流差の検出を試みること、生体インピーダンス法など別の測定系で同様の検討を行うこと、マウス子宮内腔からアプローチできるプローブを開発することを次年度の目標として実験を進めている。
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Research Products
(39 results)