2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390429
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木村 正 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (90240845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細野 剛良 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (60294104)
筒井 建紀 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00294075)
下屋 浩一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40291950)
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Keywords | 不妊症 / 着床 / 血流量 |
Research Abstract |
現在の不妊治療において着床不全の診断および治療方法を確立することが求められている。これまで、子宮内膜の着床能は(1)血中プロゲステロンレベル(2)超音波下における子宮内膜の厚さの測定(3)子宮内膜を採取して組織学的な診断を行う内膜日付診が行われてきた。しかしながら、(1)(2)における評価において、問題がなくても、着床不全が原因と思われる原因不明の不妊症があまりに多い。また、(3)は物理的な侵襲が大きい上に後方的な評価でしかなく、その月経周期において前方的に治療に役にたてる事ができない。 このことから(3)は現在では、臨床的にはほとんど行われていないのが現状である。本研究では、子宮の着床能をリアルタイムで低侵侵に評価できるようなパラメーターの探索、システムの構築を行い、将来的にこれを不妊治療において、前方的にその月経周期における子宮の着床能を評価して治療に反映できるようなシステムの開発を行う事を目的とした。 マウスを用いて、ドップラー血流系を用いて、開腹して直接的に子宮の血流を組織の外側から測定、子宮腔内に挿入することのできるプローブを開発し、子宮腔内から血流を測定できるシステムの開発を行った。血流の測定には体温、SpO2および心拍をモニタリングし、腎臓の血流をリファレンスとする事により安定した子宮の血流量の比較ができることがわかった。非妊娠時でも性周期によって子宮局所の血流量に差がある事、着床期においては着床部位より非着床部位の方が血流量が多い事が示された(投稿準備中)。また、着床期に子宮局所のインピーダンスが低下する事が確認された。
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Research Products
(29 results)