2008 Fiscal Year Annual Research Report
上咽頭がんをはじめとするEBV関連腫瘍におけるSiah1の分子生物学的解析
Project/Area Number |
19390433
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
古川 仞 Kanazawa University, 副学長 (40092803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇坂 尚宏 金沢大学, 医学系, 助教 (70377414)
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Keywords | 上咽頭癌 / バーキットリンパ腫 / 浸潤 / 転移 / Siah1 |
Research Abstract |
1)EBV関連腫瘍患者の生検ブロックの組織染色: 平成19年度に引き続きEBV関連腫瘍と考えられている上咽頭がん、ホジキン病、鼻性NK/Tリンパ腫の生検組織を収集し収集された症例は免疫組織学的検索を行った。LMP1、Siah1,HIF1α、VEGFなどの血管新生因子、DCCおよびp53(癌抑制遺伝子)カドヘリンの免疫組織学的検査をおこなったところLMP1とVEGFやHIF1α、Siah1の因子には相関する傾向がみられた。 2)LMP1/Siah1をはじめとした組織染色結果と臨床的パラメーターの解析: 上咽頭がん患者ではSiah1はその誘導因子であるHIF1α、VEGFと相関傾向がみられたがその発現頻度は病期進行度があがれば高い傾向にあった。LMP1の発現は必ずしも病期進行度とは比例しなかったため何らかのLMP1以外のSiah1を誘導する因子の関連がうかがわれ現在検討中である。 3)LMP1導入細胞におけるSiah1を介した血管新生誘導の評価: LMP1発現プラスミドを上咽頭上皮不死化細胞にトランスフェクションにて導入しその後コントロール細胞との血管新生誘導因子の発現をウェスタンブロット法にて解析した。LMP1導入により無血清培地中に血管上皮成長因子(VEGF)が見られ、Siah1ドミナントネガティブの共発現によりその発現は抑制された。現在は、コラーゲン内に実際に血管管腔が形成されないかを検討中である。
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Research Products
(4 results)